日本が誇る、世界的シューズメイカー、ヒロヤナギマチのビスポークシューズです。 Guild of craftsと並んで日本の手製靴業界ではもはや老舗とも言えるのではないでしょうか。世界中のトランクショーにも出されています。 私は靴は履かないのですが、今回オーダーを検討していて、ユーズドで出ていたのを購入してみました。 履き心地は上々です。よく既成靴で「足袋のような」とか「靴の中に余分な隙間が無い」といったような評価がありますが、ビスポークの靴というのはそもそもそういったマイナスが無いというレベルではありません。 どれだけ足に必要なテンションをかけて、スムーズな歩行を実現するかというところまで来ないとビスポーク靴とは言えません。 こちらは写真でかなりの捻れがあるのが見えると思いますが、これがかなりの至高のフィッティングを生み出していると思います。 足を入れた瞬間、これは違うなということが分かります。甲のまわりの部分で、完全に足を捉えられている感じです。既成靴でもそうすれば良いのではないかと思うところですが、木型の上の革を引っ張って、こんなカーブに沿わせて靴を成形するにはフルハンドで熟練の技がないと能でしょう。 これは本物の履き心地だと思いました。 一度手に取ると分かりますが、かなり靴クリームを厚くぬられている感じがあるので、綺麗にすっぴんにしてケアをしてあげた方がよいと思います。 また、トップリフトもそろそろ交換してもよい頃合いかと思います。 そのあたり手を入れてあげたら、長く活躍してくれるでしょう。ソールはまだ大丈夫です。この頑丈さは明らかにオークバークソール、先日廃業で業界を騒がせたレイデンバッハでしょうね。 純正のシューツリー付きです。シューツリーのフィット感ぴったりです。一生モノとはこういう靴を指して言いますね。 サイズ表記はもちろんありませんが、当方実寸24.8センチの凡庸な足で丁度くらいなので、その前後ということでお考え下さい。 ジョンロブ ラッタンジ ベルルッティ コルテ アンソニークレバリー vass シェットランドフォックス